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誕生石は意味がない?誕生石の歴史を知らない人が勘違いしていること

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誕生石って宝石業者が売るために決めたもので、意味なんてないんでしょ?

なんて言葉をたまに聞きます。

確かに業者が決めたと聞くと「商売目的じゃないか?」と考えてしまうのは当たり前だと思います。

このように勘違いされている方が多いですが、アメリカの宝石商組合が定めたのは宝石の種類で、誕生石自体を作り上げたわけではありません

誕生石の歴史と源流についてご紹介いたします。

誕生石の歴史

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誕生石はアメリカの宝石商組合が定めるずっと前からあるお守りです。

起源は定かではありませんが非常に古くから言い伝えられており、紀元1世紀のユダヤの歴史家ジョセファスが記録に記していることがわかっています。

実際に着用するようになったのはそこからさらに後になってからで、18世紀ごろなのだそうですよ。

1912年(1958年)にアメリカの宝石商組合が宝石種を制定し、それが現在の誕生石の主流となっています。また、国によって手に入りやすい宝石や馴染みのある宝石に違いがあるため、多少の違いがあります。

日本の誕生石も元々はアメリカが定めたものが使用されていましたが、2021年に63年ぶりに誕生石が改定され、「統一された日本の誕生石」として発表されました。

新・旧 誕生石一覧表

旧誕生石新誕生石
1月ガーネットガーネット
2月アメジストアメジスト、クリソベリルキャッツアイ
3月アクアマリン、珊瑚アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン、アイオライト
4月ダイヤモンドダイヤモンド、モルガナイト
5月エメラルド、翡翠エメラルド、翡翠
6月真珠、ムーンストーン真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト
7月ルビールビー、スフェーン
8月ペリドット、サードオニキスペリドット、サードオニキス、スピネル
9月サファイアサファイア、クンツァイト
10月オパール、トルマリンオパール、トルマリン
11月トパーズ、シトリントパーズ、シトリン
12月ラピスラズリ、タンザナイト、トルコ石ラピスラズリ、タンザナイト、トルコ石、ジルコン

誕生石≠商売目的|誕生石の源流いろいろ

星座石,星座

誕生石は1月〜12月までのそれぞれの月に合わせた宝石が定められており、「自分の生まれ月の誕生石を持つと幸せになれる」と言われています。

広く世界に広めたのはアメリカ宝石商組合ですが、誕生石は聖書や星座石など、様々な迷信や伝説などが組み合わされ誕生石の風習が生まれてきたようです。

旧約聖書、新約聖書

聖書の中では12の宝石が出てくる場面がいくつかあります。

一つは旧約聖書の「出エジプト記」に出てくるイスラエル祭司長が身につけていた胸当ての12つの宝石。もう一つは新約聖書の「ヨハネの黙示録」に書かれた聖都の12の城門の土台を飾る宝石が起源と言われています。

星座石

もう一つ誕生石の起源と言われているのが星座石です。

星座石は星座に由来する12の宝石のことです。紀元前のバビロンに住んでいいたカルデア人によって作られた西洋占星術でも黄道十二宮それぞれに宝石が当てはめられていました。

西洋占星術は星座を見て地上の変化を読み取り、生活リズムを決め生きる知恵としてきました。

天頂にある星座が一番力が強くなると考えられており、当時の人はその時々で星座に当てはまる宝石を身に着けたそうです。

この種類が旧約聖書に記述されたものと深く関係があると言われています。

星座石・旧誕生石の見比べ表

星座星座石(パターン1)星座石(パターン2)旧誕生石
山羊座(12月22日~1月19日)ルビーブラックオニキス(黒色不透明石)1月
ガーネット
水瓶座(1月20日~2月18日)ガーネットサファイア(青色透明石)2月
アメジスト
魚座(2月19日~3月20日)アメシストアメシスト(紫色透明石)3月
アクアマリン、珊瑚
牡羊座(3月21日~4月19日)ブラッドストーンルビー(赤色透明石)4月
ダイヤモンド
牡牛座(4月20日~5月20日)サファイアエメラルド(緑色石)5月
エメラルド、ひすい
双子座(5月21日~6月21日)アゲートトパーズ(黄色透明石)6月
真珠・ムーンストーン
蟹座(6月22日~7月22日)エメラルド真珠(白色石)7月
ルビー
獅子座(7月23日~8月22日
オニキスダイヤモンド(白色透明石・オレンジ色石)8月
ペリドット、サードオニキス
乙女座(8月23日~9月22日)カーネリアンサードオニキス(縞模様)9月
サファイア
天秤座(9月23日~10月22日)クリソライトトルコ石(青色不透明石)10月
オパール、トルマリン
蠍座(10月24日~11月22日
アクアマリン珊瑚(赤色不透明石)11月
トパーズ、シトリン
射手座(11月23日~12月21日)トパーズラピスラズリ(紫色不透明石)12月
ラピス、トルコ石

正直、星座石は文献などを見比べても様々な宝石があてがわれており、どのような根拠で書かれているかがわからないものも多いです。

そのため、今回は『宝石宝飾大辞典/近山 晶』とジャパンジュエリービジネススクールの資料を参考に、一覧表を作ってみました。

誕生石と見比べると、なんとなく共通点がありますね。

まとめ

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誕生石は生まれてから様々な文化が入り混じり、時代と共に変化している現在進行形の宝飾文化の一つであることがわかりました。

誕生石を眺めながら、古から続く文化に想いを馳せてみても良いかもしれませんね。

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