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宝石用ライトの選び方|こんなLEDライトはNG!オススメのタイプも紹介

LEDライトのイメージ
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宝石は光が命!とも言われたりしますが実際その通りで、宝石が美しく輝くには光(光源)が必要です。

ディスプレイでも、いかに宝石に美しく光を当てるかで商品のイメージが変わってきます。

そして宝石の色を正しく判別したり、本来の美しさを感じたい時にもライトは必要です。

ただし、どんなライトでも良いわけではなく、種類によっては「逆にあんまり良くない!」となるような物もあります

今回は宝石を見る・見せる時に適切なLEDライトと避けた方が良いLEDライトの種類をご紹介します。

宝石を見るのに使うライトは2種類

宝石・ジュエリーを扱うときに使うライトには2種類あります。

一つはLEDライト、もう一つは白熱灯ライトで、どちらも用途が違います。

カラーストーンを見る場合はどちらも揃えておくと良いですよ。

LEDライト

今の主要ライトとなっているLEDライト。

寿命が長い、消費電力が少ない、低温でも瞬時に点灯するなどで、アウトドアなどでもよく使用されています。

光も強いものが多く、使い勝手も良いためこちらを使っている方も多いのではないでしょうか。

自分で宝石を観察するときはもちろん、お客様が試着したジュエリーに光を当てる時にも便利です。

白熱電球ライト

宝石の鑑別にも使用されるライトで、アレキサンドライトなどのカラーチェンジする宝石の色変わりを見るときにも必要となります。

宝石の美しさを引き出してくれる温かな光が特徴です。

最近ではなかなか売っておらず手に入れにくくなっているのが悩みの種でもあります。

また、LEDライトよりも光が弱いことが多いので、試着しているジュエリーに光を当てるのには不向だと思います。

LEDライトの色の違い

宝石を観察するライトや照明などは宝石を美しく見せるための重要なアイテムですが、どんなライトを使うかで宝石の美しさを引き出したり、逆に台無しにしてしまう場合もあります。

特にLEDライトは様々な種類が販売されているため、どの種類を選ぶかが重要です。

オフホワイトのトレイにライトを当ててみました。

光を当てた時、色に影響を与えずにトレイに光を当てることができるのは一番右側のライトです。

このように、LEDライトはそれぞれに色の違いがあり、それが宝石に影響してしまう場合があります。

青色が強いライトを宝石に当てると、どうしてもその色が宝石に写ってしまい、本来の宝石とは違った色に見えてしまいます。

こんなLEDライトはNG|色が入っているライト

ライトに色が入っているとどれぐらい色が違って見えるのでしょうか。

ロードライトガーネットにライトを当てて比べてみましょう。

ロードライトガーネットは赤紫色をした人気のガーネットで、微妙な色加減を楽しめる宝石です。

光源による色の変化に注目してくださいね。

1、色の入ったLEDライトはカラーストーンの色を変えてしまう

ガーネットに青みのあるライトを当ててみると、色がワントーン落ちたような黒っぽい色になってしまいました。

光は当たっているのでキラキラと輝きはするのですが、やはり地色の美しさを引き出せていないのは致命的だと思います。

2、無色のLEDライトは本来の色を引き出す

こちらは無色のLEDライトです。

ちょっとわかりにくいですが、先ほどのライトよりも地色の赤色がはっきりと見えるようになりました。

無色のLEDライトは宝石の色を誤魔化さずに美しく見せてくれます。

購入する際はライトの色を確認して、無色のものを購入しましょう。

3、番外編 白熱電球ライトは赤系の宝石をより魅力的に見せる

こちらは白熱電球ライトを当てた状態です。ロードライトガーネットの赤紫色がより強調されていますね。

赤系の宝石は白熱灯の方が美しさを引き出すように感じます。

シンプルで使いやすい白熱灯ライトは、宝石を見るなら持っておきたいアイテム

L166Gem/宝石用白熱電球ペンライト/ボタンスイッチ式

こんなライトはNG|集光できないor光源がいくつもある

ライトの種類

せっかく無色のライトを使っても、集光できないタイプだと宝石の美しさを引き出すことができない場合が多いです。

特にキャッツアイやスターサファイアのような光彩効果を持つものはライトの状態が悪いと美しく見えません。

上記写真の左側が集光できないタイプで、ライト部分を見てみると光源がいくつもあり光が分散するようになっています。

右側は集光するタイプで、光源は一つで真っ直ぐ光が進むように設計されています。

スターサファイアに光を当てて違いをみてみましょう。

LEDライトで変化するスター効果の違い

グレー系のスターサファイアに2種類のライトを当てて実験してみました。

集光できないライトを当てた方はスター効果が分散してしまいぼやけてしまっていますね。

それに対し、集光できるライトは6条のスターがハッキリと写っています。

このようにライトの性質によって光彩効果が綺麗に見えるかどうか変わることがあります。

これは宝石の良し悪しではなく、集光できないタイプのライトは様々な方向からいくつもの光が当たるようになっているものが多いためで、このタイプのライトを使うとスター効果やキャッツアイ効果がうまく出なくなってしまいます。

スターサファイアやキャッツアイは光彩効果の出方によって宝石の価値が変わってきます。ライトの種類や使い方がダメ過ぎて、100万以上する高品質なものが20万程度にしか見えない・・・なんてこともあります。

せっかく希少で高品質なものであってもそれが伝わらないと意味がありません。

適切なライトを使って宝石を魅力的に見せる

宝石を見るのに欠かせないライトとはいえ、その種類や使い方によって宝石を活かせるかどうかは違ってきます。

宝石を選ぶときも、品質を正しく把握するためにも適切なライトを使うようにしましょう。

また、お仕事でライトを使うなら、お客様により見やすく魅力的に宝石を見てもらうようにしたいですね。