プロポーズは人生の中でも特別な瞬間。そしてその中でも「サプライズで婚約指輪を贈る」というのは、とてもロマンチックな演出ですよね。
しかし実際には、「彼女の好みがわからない」「サイズをどうやって調べたらいいの?」「高価なものだから失敗したくない」といった不安を抱える方が少なくありません。
そこで本記事では、ジュエリー関係の仕事に10年以上携わっている筆者が、“サプライズでも失敗しない婚約指輪の贈り方”をご紹介します。
最後まで読めば、プレッシャーを感じず、自信を持ってプロポーズできるはずです。
サプライズプロポーズで婚約指輪を贈るのは、正直リスクが高い

婚約指輪は一生もののジュエリー。だからこそ、デザイン・ダイヤモンドの大きさ・品質・サイズ・素材など、考えるべき要素がたくさんあります。
初めてジュエリーショップに来る方は、以下のような疑問に直面することが多いです。
- 予算はどのくらいが妥当?
- 相手の好みや憧れのブランドは?
- どのくらいのカラットが一般的?
- プラチナ?ゴールド?素材は?
- 指のサイズはどう調べる?
- 刻印はどうする?
- アフターケアや保証の内容は?
相手が喜ぶ婚約指輪を選ぶにはリサーチと熟考が不可欠
婚約指輪を買いにくるお客様の中には、初めてジュエリーを購入するという方も多いです。
しかし婚約指輪は一生を共にする相手に贈る婚約記念品で、平均単価が30〜40万円程度する高級品。
そして「一生使い続けることの出来るもの」が理想的とされています。
自分が使うジュエリーを買うのならともかく、初めて購入するジュエリーが婚約指輪というのはどう考えてもハードルが高すぎると思うんですよね。
さらに「相手が気に入るかどうか」は最後までわからず、サプライズには大きなプレッシャーがつきまといます。

永遠に終わらない、相手が喜んでくれるか問題

たとえ真剣にリサーチして選んだとしても、ジュエリーに慣れていない人が完璧な選択をするのは難しいもの。
例えるなら、釣りに興味がない人が釣り好きにルアーを贈るようなものです。
なんとなく良さそうなものを選んでも、本当に満足してもらえるかはわかりません。
婚約指輪も同様に、自己判断で選ぶとミスマッチが起こりがちです。高価なうえ返品や交換も難しいため、「彼女が選ぶのが一番間違いがない」というのが現場での実感です。
ここまで書くと「もう面倒くさい!」と思う方がほとんどだと思います。
そりゃそうですよね。
時間とお金をかけたのにリスクが一向に減らないプレゼントなんて、誰だって贈りたくありません。
それではどうすればいいかの対処法ですが、いっそのこと相手にデザインを選んでもらうというのはいかがでしょうか。
解決策は「ダイヤモンドプロポーズ」

そこでおすすめなのが、「ダイヤモンドだけを贈るプロポーズ」。
プロポーズの時は婚約指輪に使うダイヤモンドのみをプレゼントし、プロポーズ成功後に一緒にデザインを選ぶというスタイルです。
サプライズもできるし、彼女も自分好みの指輪を手にできる、まさにWin-Winな方法なのですよ。
また贈る側はダイヤモンドだけ選べば良いので、予算と相談しながら大きさや品質を決めることができます。
一緒に買いに行ったはいいけれど、彼女が選ぶものが高すぎて予算オーバーになってしまったとなればどちらも気まずい思いをしてしまうかもしれません。
そういった面倒も回避しやすいのがダイヤモンドプロポーズの良いところですよ。
- 自分で選ぶのはダイヤモンドだけ
- 指輪のサイズをリサーチをしなくて良いのでサプライズしやすい
- デザインに悩まなくて良い
- 予算のコントロールがしやすい
- パートナー自らデザインを選択できるので満足度が高くなる
サプライズを成功させやすい&相手も満足してもらえる
ダイヤモンドプロポーズなら見栄えにこだわって

ダイヤモンドプロポーズをするならぜひ見栄えを気にしてお店を選ぶと良いでしょう。
というのも、婚約指輪に使われるダイヤモンドの平均サイズ0.3ctの直径は4.3mmです。
実際に見ていただくとわかりますが、ジュエリーになっていないダイヤモンド単体だとかなり小さく感じると思います。
ですから、ダイヤモンドのケースは華やかで見栄えのするものを選ぶと良いでしょう。
例えばエクセルコダイヤモンドではダイヤモンドの周りに天然のプリザーブドフラワーローズをあしらったオリジナルのプロポーズギフトを提案しています。
それに対しBRILLANCE +はシンプルですが重厚なボックスで高級感を演出しています。
このようなコンパクトなタイプであれば、サプライズで持ち歩くのにもオススメです。
銀座ダイヤモンドシライシは選んだダイヤモンドをプロポーズ用のリングにセッティングし、後日希望のデザインに作り直してもらう「スマイルプロポーズリング」というサービスがあります。
これは「プロポーズの演出でどうしても指にはめてもらいたい!」というパターンに良いと思います。

国内のブライダルジュエリーブランド大手ではいろんなプロポーズ用アイテムを展開しています。
プロポーズの参考になれば幸いです。
特定のブランドジュエリーが好きな人にはダイヤモンドプロポーズは避けた方がいいかも

基本的に贈る側、贈られる側どちらも嬉しいダイヤモンドプロポーズですが、もちろん合わない人もいます。
具体的に言うと、カルティエやティファニーなど明確に好きなブランドがある人にはあまりオススメできないかな、と思います。
特に、海外ブランドではダイヤモンドプロポーズやプロポーズリングを扱っていないところも多いです。
その場合はパートナーの好きなブランドから婚約指輪を選ぶようにすると良いでしょう。
サプライズプロポーズなら、着ける側が選べる婚約指輪を贈ろう

長くジュエリーを扱った身として出した結論は
「婚約指輪のデザインは贈る側が選ばず、着ける側が選ぶのが一番失敗が少ない」
です。
自信のない状態で無理に選ぶよりも、相手に選んでもらう方がより満足感のある婚約指輪が作れるでしょう。
とはいえプロポーズの時に何かサプライズしたいと考えているなら「ダイヤモンドプロポーズ」がオススメですよ。
デザインを選ぶ時はぜひ一緒にお店に行って相手と一緒に悩んであげてくださいね。
選ぶ時間も大切なプレゼントの一部になるはずですよ。
