最近とても感銘を受けた本を紹介いたします!
ラグジュアリーとビジネスの関係、ラグジュアリーの向かう方向、日本のラグジュアリーなど、ラグジュアリーとは何かをより深く理解できる良質な本です。
- 自分のブランドを持ちたいと考えている人
- ラグジュアリーブランドを扱う仕事をしている人
新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義|著者:安西洋之

宝飾を扱うにあたって「ラグジュアリー感」はブランドイメージになくてはならない要素。
ではラグジュアリーってなに?という疑問から、時代と共に変化するラグジュアリーあり方、これからのラグジュアリーについて解説してくれています。
「ラグジュアリー」とは時代と共に変化するもの
皆さんは「ラグジュアリー」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
私は「豪華絢爛なベルサイユ宮殿」が頭に浮かびました。
しかし、著書の安西洋之さんは「ラグジュアリーは時代と共に変化していて、王権を示すためのラグジュアリーから産業革命の新興ブルジョアジーの権威付け。
そして欧州文化の憧れや自慢の対象、そして21世紀はより公平で透明度の高いビジメスモデルとしたラグジュアリーに変化している」と言います。
MIKIMOTO(ミキモト)のエピソードも

この本はラグジュアリーに関わる様々な要素がテーマなので、ジュエリーについてはそこまで多く書かれているわけではありませんが、有名ブランドのエピソードなどもいくつか取り上げてられています。
ミキモトが生み出した養殖真珠が出回った当初、「養殖真珠は偽物だ」と批判の的になりました。
しかし、ミキモトの創始者である御木本幸吉は裁判を起こし、7年という長い時間をかけて「養殖真珠は天然真珠である」と証明します。
その時の世間の流れや、ミキモトが一流のブランドになった理由など、独自の目線で書かれていますよ。
自分独自のラグジュアリーな世界観に気づくきっかけに

この本を読んだ感想は「ラグジュアリーって、実はとても身近な存在になってきているんだな」というものでした。
豪華絢爛、資本主義の化身のようなラグジュアリーブランドは今でも残っており、それはそれで素晴らしいところがたくさんあります。
ただ、昔ならがのイメージ以外にも、新しいラグジュアリーが様々な場面で生まれてきていることを実感しました。
これからのラグジュアリーは心のそばから沸々と湧き起こるような文化なのかもしれません。
ぜひ皆さんも自分のラグジュアリーとは何か、この本を通じて感じてみてくださいね。