なんとなく購入してみたけれど非常に興味深い内容盛りだくさんな本を見つけたのでご紹介します!
指輪の疑問を解決し、ジュエリーへの知見が深まる一冊「指輪の文化史/浜本隆志」
ジュエリー関係の本の多くは素材や技法や作られた年代など、指輪そのものについて詳しく書いていることが多いと思います。
それに対し、この本は指輪を通してどんな文化や思想があったのかを考察していて、指輪を身につける背景がどんなものだったのかより深く知ることができます。
結婚指輪をはめる指は?国別の違いと考察

日本では当たり前のようにブライダルリングは左手薬指にはめますが、なぜこの指なのでしょうか。
実は国や宗教によって右手薬指や人差し指にはめたりと違いがあるんだそうです。
左手薬指が浸透したのもごく最近のこと。
ローマ・カトリックが1614年に「結婚指輪は今後、左手にはめるべし」とガイドラインを出したことが一つの要因だそうですよ。
その後古代ローマの薬指の伝承と合わさり、左手薬指に結婚指輪をはめるようになったのだとか。
18世紀ごろにはこの習慣がかなり広がりますが、地域や宗教によって違う習慣も残っているそうです。
さらに本の中では、国・宗教別で結婚指輪をはめる指をまとめてあるので、気になる人はぜひ読んでみてください。
ハート、天使、蛇、馬蹄・・・モチーフの意味をより深く理解できる

ジュエリーのデザインには十字架、馬蹄、ハートなど多くのモチーフが使われていますよね。
馬蹄には「幸せを呼び込む」、蛇は「豊穣」など表面的な意味合いは多くの人が知っていますが、なぜそう言われるようになったか知っている人はあまりいないのではないでしょうか。
モチーフについてより深く知りたい方にもオススメなんです。
一歩踏み込んだ話をして、お客様を引き込む接客が出来るかも
この本はただ読み物としてもとても興味深い内容がたくさん書かれているのですが、販売員さんにもオススメしたい1冊なんです。
というのも、なんとなく「馬蹄のモチーフって幸運を呼び込むんですよ」と言ったセールストークを使っていても、そこからもう話が止まってしまいますよね。
「馬蹄のモチーフって幸運を呼び込むんですよ。なぜならば・・・」
とより一歩深い話をすることができれば、他の人にはない引き込む接客ができるかもしれませんね。
