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販売トークに使える|ルビーとガーネットの違いを詳しく解説

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ルビーとガーネットの違いってなんですか?

ジュエリーショップで働きだして困ることといえば、お客様に宝石の違いをうまく説明出来ないところではないでしょうか。

ルビーのリングと赤色系ガーネットのリングがあって、その違いを説明してそれぞれの魅力を伝えるのって意外と難しいんですよね。

よく誕生石や石言葉などで違いを伝えることもありますが、それ以外にもたくさんの魅力があります。

赤色系の代表宝石ルビーと、赤色系ガーネットで最も多いアルマンディンガーネット、それぞれの違いと魅力を見比べていきましょう

ルビーとガーネットの基本情報

宝石,ルース,標本

まずは違いを見ていく前にそれぞれの基本情報を確認していきましょう。

特に硬度は安全に身につけるのに必要な情報ですから他の宝石も覚えておくといいですよ。

ルビー基本情報

写真はイメージです

鉱物名コランダム
モース硬度
劈開なし
屈折率1.76−1.78
多色性二色性(強) 赤:黄赤
蛍光性赤色〜鮮赤色
主な産地ミャンマー、タイ、モザンビークなど
誕生石・結婚記念日の宝石7月・40周年記念(15周年記念)
石言葉情熱・仁愛・威厳

ガーネット基本情報(アルマンディンガーネット)

写真はイメージです

鉱物名ガーネット
モース硬度7−7.5
劈開なし
屈折率1.76−1.83
蛍光性なし
主な産地ブラジル、タンザニア、スリランカなど
誕生石・結婚記念日の宝石1月・2周年
石言葉真実・友愛・貞操

どちらも硬度が高く劈開もないので普段使いに向いていることがわかりますね

誕生石は知りたいというお客様も多いですからしっかり押さえておきたい情報です。

結婚記念日の宝石は国や地域や文献によって書かれている内容が多少違うため、参考として知っておくと良いと思います。

宝石,ルース,
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ルビーとガーネットの大きな違いは色と蛍光性

ルビーとガーネットを見比べた時、一番違うのは色ではないかと思います。

ルビーは鮮やかな赤色で、ガーネットは少し黒みを帯びた赤色と表現されたりします。

ルビーの着色原因はCr(クロム)という遷移元素でこれにより鮮やかな赤色のものが多く、それに対しガーネットの着色原因はFe(鉄)で少し黒っぽい赤色になるんですよ。

同じ赤色でも全く違う印象を受けるので、いくつか見比べれば色の違いで多くの人は区別できるようになると思います。

そしてもう一つ見た目に影響しているのが蛍光性の有無です。

蛍光性とは紫外線を当てた時に発光する性質のことでルビーは赤〜鮮赤色を示します。

外に出て太陽の光に当てると紫外線に反応したルビーはより一層鮮やかな赤に変身するんですよ。

この性質があるからこそ、ルビーは赤色石の代表のように扱われるようになったのではないでしょうか。

それに対しガーネットは蛍光性がなく紫外線に当てても変化がありません。

太陽の光に当てた時に強い光を放ちますが、それはあくまでガーネットが強い太陽の光を高い屈折率で跳ね返して明るく見えるだけで色に変化があるわけではないんですね。

落ち着いた深い赤の中に力強い赤が浮き上がる様は、秘めた情熱が燃え上がったようなエネルギッシュさを感じます。

紫外線ライト,蛍光性

ここで誤解してはいけないのが、蛍光性はあくまでその宝石の性質ですから蛍光性がある方がいいというわけではないということです。

ルビーは鮮やかさ、ガーネットは深い色合いが魅力でどちらが好きかはその人の好みによります。

ルビー

鮮やかな赤で少しピンクっぽく見えることも強い蛍光性がある

太陽の下でより一層鮮やかになる赤色が魅力

ガーネット

鉄分による深い赤色が特徴

落ち着いた深い赤が魅力太陽が当たると鮮やかな赤い閃光が中から浮き上がるように輝いて見える

産出量・サイズが違う

宝石,いろいろ

この二つの宝石は採掘された状態も違います。

ルビーはクロムが原因で大きいものが取れにくく、高品質な1ctUPのサイズはなかなか手に入らないように思います。

それに対し赤色系ガーネットは大きいサイズもたくさん採れます。

3ct以上もかなり簡単に見つけることができますよ。

またルビーの方が産出量が少なく、赤色系ガーネットの方が産出量が多いと言われています。

ルビー

産出量が少なく大きいものが取れない=小さくても価格が高め

希少性の高さ・特別感が魅力

ガーネット

出量が多く大きいサイズもたくさん取れる=大きいサイズもお手頃価格

希少性は低いが、大粒サイズを気軽に楽しめるのが魅力

ルビーは産地によって価値が変わる、ガーネットの産地は重視されない

原石,鉱山

もう一つの違いは産地の重要性。

宝石の中には産地よって価値が変わるものが存在します。

そのため「産地が重要視される宝石かどうか」を知っておくのは販売する側にとっても購入する側にとってもかなり重要です

その中でもルビーは産地によって恐ろしく価値が変わる宝石です。

これは希少性・美しさ・人気など様々な要素が関係しているのですが、とにかくルビーは高額になる程「どこの産地か」という情報を求められる傾向があるように思います。

ちなみにルビーは鑑別機関によって原産地レポートを発行できます。

それに対して赤色系ガーネット(アルマンディンガーネット)は産地特定ができない宝石です。

そのため産地によって価値が大きく変わることは基本的にありません。

ガーネットでも産地が書かれている場合がありますが、これはあくまで参考にするためのものと考えた方が良さそうですね。

鉱物好きな方の中にはガーネットを産地別で集める方もいらっしゃいます。

宝石って色んな楽しみ方ができるんですよ。

ルビー

産地によって特性・産出量・人気が異なり、価値も大きく変わる。

産地の特性を楽しむことができる

ガーネット

産地によって価値が変わることはあまりない

産地を気にせず選べる

宝石,原石
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ルビーは処理によって価値が変わる、ガーネットは基本処理されない

ルビー,原石

もう一つ気をつけたいのが処理の有無です。

ルビーは通常、色を改善するために加熱処理をおこなっています

そのため加熱処理をおこなっていない「ノーヒートルビー」は珍しく、高品質なノーヒートルビーはそれだけで価格が上がります。

逆にアルマンディンガーネットは基本的に処理されていないと言われています。

ルビーとガーネットそれぞれの違いを知って魅力を語ろう

赤色石,ジュエリー

ルビーとガーネットの違いとそれぞれの魅力について書いてみましたがいかがでしたか?

どちらも赤色の宝石ですが比べてみると色んな違いがあり、それが魅力となっていることがわかりました。

また、ルビーは「美しさ+産地+処理の有無」で価値判断をおこなうのに対し、ガーネットは「美しさ」だけで価値判断をおこないます。

ここに書かれていない違いや魅力も沢山ある宝石なので、ぜひ皆さん見比べてみてくださいね。

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