ダイヤモンドの鉱山と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
ダイヤモンドが一番最初に見つかった場所はインドの河川でした。
現在ではロシアのミール鉱山や南アフリカ、歴史的に古いのはインド、ピンクダイヤモンドが有名な西オーストラリアのアーガイル鉱山などがあります。
そして今、また新しい鉱山で発掘が行われています。
それはなんと「海底」!!
そう、海でダイヤモンドが採れるのです。
今回は海底ダイヤモンドについてご紹介します。
ダイヤモンドの一知識として、お客様との話題にいかがですか?
海底ダイヤモンドとは
海底ダイヤモンド(オーシャン・フロア・ダイヤモンド、オーシャンダイヤモンド)」は海底に沈んでいるダイヤモンドのことです。
鉱山で出来上がったダイヤモンドが地層ごと川に流されて、最終的に海に辿り着きました。
主に南アフリカやナビミアの海域で採取されています。
海底ダイヤモンドを採取している会社はダイヤモンド業界の大手デビアスや、イギリスのオーシャン・ダイヤモンド社など。
海底ダイヤモンドは地上で生まれたダイヤモンドが河川から海に流され、砂利と一緒に海底に沈んでいます。
それを大型船で機械を使い、海底の砂利を一気に掬い上げ、ダイヤだけをより分ます。
ダイバーが潜って海底の砂利を吸い上げる方法をとっている会社もあります。
この方法は海底の環境を破壊することをできる限り抑えることが出来るので、非常にエシカルな採掘方法と言えるのではないでしょうか。
ダイバーが潜る方法がは写真で見ている限り、そこまで深くはない場所で採掘しているようですね。
こちらの写真はイギリスのオーシャン・ダイヤモンド社のダイバーが採掘している様子です。
最近はダイヤモンド発掘による環境破壊が問題視されており、私たちジュエラーとしてもこの問題は非常に気になるところです。
そんな中、この海底ダイヤモンドは新しい宝石の鉱山としてこれからさらに注目されていくことでしょう。
海から採掘=エシカルではない
ここで気をつけなければならないのは海底ダイヤモンドだからと言ってエシカルなものではないということです。
海であろうが陸であろうが、自然の生態系が変わってしまうほど一気に宝石を取ってしまっては結局は環境破壊につながります。
結局エシカルかどうかはその企業の経営方針によって変わります。
もしあなたがエシカルさを大切にするのであれば、どんな方法で発掘されたものかを重要視する方がいいでしょう。
機械で大量に採掘するよりも人の手で少しずつ採掘される方が時間も手間もかかり、ダイヤモンドの価格は高くなりがちです。
ですが、そういった天然素材を扱う企業として、地球環境に配慮し未来に宝石が採れる環境を残し続ける姿勢はこれからの新しい価値観として私たち販売員も知っておかなければいけませんね。
※写真は引用許可を得たものを使用しています