合成ダイヤモンドは何かと話題になって久しいですが、最近ではジュエリーでも見かけるようになってきました。
では合成ダイヤモンドは天然ダイヤモンドの代わりに婚約指輪に贈っても大丈夫なのでしょうか。
合成ダイヤモンドとは
合成ダイヤモンドは人工的に作られたダイヤモンド。
成分・特性ともに天然ダイヤモンドと変わりありません。
不純物が少なく高品質なものを作ることができます。
高品質な天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドを比較しても、一般的なお客様は判断できないほどです。
見ただけではプロが見ても判断つかない場合がありますが、宝石鑑別機関で検査が可能です。
ダイヤモンドの詳細が書いてある鑑別書、鑑定書を見れば、そのダイヤモンドが天然か合成かわかりますよ。
通常のお店であれば、合成ダイヤモンドは「合成ダイヤモンド」と明記して販売しているはずです。
合成ダイヤモンドを婚約指輪として使うのはあり?
これは究極のところ、カップルによります。
ですが、私自身は今の段階でわざわざ合成ダイヤモンドを選ぶ必要はないと考えています。
それはこの3つの理由があるためです。
①価格的な理由
②情緒的な理由
③価値としての理由
この3つの視点から合成ダイヤモンドが婚約指輪として使えるかを私個人の見解でお伝えします。
現段階では合成ダイヤモンドは価格が高い
今から60年以上前、ルビーの合成石が日本でブームになったことがあります。
そもそも合成石と天然石の根本的な違いがわかった状態で販売していたお店がどれぐらいあったかは不明ですが、合成ルビーは天然ルビーとほぼ同等の価値のものとして出回っていたそうです。
ですが今では技術が進み、合成ルビーは原価数百円程度と非常に安価で作り出すことができるようになりました。
このように合成石は技術が進むにつれてどんどん安価で作れるようになっていきます。
合成ルビーと同じように、今後さらに合成ダイヤモンドは安く手に入れられるようになると思います。
今の段階で合成ダイヤモンドを購入するのは割高の可能性があります。
現在、天然ダイヤモンドの婚約指輪が当たり前だから
なぜ、合成ダイヤモンドは婚約指輪に選ばれることが少ないのでしょうか。
出回っている量が少ないのはもちろんですが、もう一つポイントなのが、前例がほとんどないという点があります。
今まで女性が貰ってきた婚約指輪は天然ダイヤモンドが使われているのが当たり前でした。
それに対し、合成ダイヤモンドはまだ新しいもので人が持つイメージも様々です。
良いイメージだけでなく悪いイメージを持っている人も多いでしょう。
そもそも、ブライダルショップに行けば高品質な天然ダイヤモンドが簡単に手に入るのに、わざわざ合成ダイヤモンドを選ぶ理由とはなんなのでしょう。
どれだけ高品質で大きい合成ダイヤでも、それを理解して納得してくれるパートナーかどうかは贈ってみないと分かりません。
そういった意味で、よほど合成ダイヤモンドに思い入れがない限り、天然ダイヤモンドを選んだ方が失敗が少ないでしょう。
愛の証?天然ダイヤモンド
結婚の記念品、永遠の愛の証として贈られる婚約指輪。
それに使われている宝石が合成ダイヤモンドだと知って喜ぶ女性がどれぐらいいるでしょうか。
恐らく、ほとんどいないのではないでしょうか。
それはなぜかというと婚約指輪は情緒的な贈り物でもあるからです。
はるか昔、婚約指輪は結婚の契約、財産の共有の証、契約印として使われていました。
ですが、現在そのような意味合いで贈るカップルは少ないのではないでしょうか。
それよりも愛情表現の一種として贈るカップルがほとんどだと思います。
天然ダイヤモンドは長い長い時間をかけて地球が生み出した奇跡のような存在で、今輝いているダイヤモンドは人類が生まれる前から変わらない美しさを保ったまま私たちのところにやってきました。
キレイなだけでいいなら合成ダイヤモンドでも問題ありませんが、美しい情緒を感じる天然ダイヤモンドの方が愛の証として説得力があるように思います。
間違えてはいけない「価値」の違い
宝石の価値を決めるのは「①希少性②美しさ③強度」です。
合成宝石はいくらでも作り出すことが出来るので、この「①希少性」が低くなります。
そのため、宝石の価値基準に合わせると、合成ダイヤモンドは価値が高いとはいえません。
では合成ダイヤモンドに価値がないかと言われると、そういうわけではありません。
天然ダイヤモンドは「有限だからこそ価値がある」に対し、合成ダイヤモンドは「安価で大量に作れるからこそ価値がある」のです。
天然ダイヤモンドは地球の中で長い年月をかけて出来上がった結晶で、その数は限られています。
数が取れないからこそ希少価値が上がり、資産価値が認められてきました。
逆に合成ダイヤモンドは大量に作れるようになったことで、安価で便利な工業用品を作ったり、お手頃価格でダイヤモンドアクセサリーを楽しむことができます。
例えば、プラスチック製品は婚約指輪の素材に向きません。
ですが、安く大量に作られているプラスチック製品は様々な用途で私たちの生活を支えてくれています。
天然ダイヤモンドは資産として価値がありますが、合成ダイヤモンドは素材としての使用価値があるといえます。
婚約指輪に天然ダイヤモンドが使われている理由は資産として価値があるためです。
婚約指輪は贈る相手の気持ちが一番
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド。
①価格的な理由、②情緒的な理由、③価値としての理由
この3つの視点から婚約指輪に相応しいのはどちらかを書かせていただきました。
宝飾品、ジュエリー、婚約指輪の歴史から見ても、今婚約指輪を選ぶなら天然ダイヤモンドの方が相応しいのではないでしょうか。
とは言っても、今は人の価値観が多様に変化していますから、まずは贈るパートナーが喜んでくれるものを選ぶのが一番だと思います。
20年先、30年先も後悔しないような素敵な婚約指輪を選んでくださいね。
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