ジュエリーコーディネーターの試験が近づいてきましたね。
ジュエリーコーディネーターとは一般社団法人『日本ジュエリー協会』が1997年に産業の基盤整備の一環として創設した資格です。
ジュエリー、宝石だけでなく接客の基礎が学べるということもあってジュエリー業界の人だけでなくブライダル業界などの他業種の方も多数取得しているそうですよ。
そんなジュエリーコーディネーター試験でよく出そうな内容を解説していきたいと思います。
今回は単結晶と多結晶について。
文字だけではわかりにくいのでイメージ図を使って説明していきます。
単結晶と多結晶の宝石
まずは、それぞれの宝石をザザッと見比べてみましょう。
単結晶
①ダイヤモンド
②ルビー
③サファイア
④エメラルド
⑤シトリン、アメジスト(水晶)
多結晶
①メノウ
②トルコ石
③ラピスラズリ
④マラカイト
⑤翡翠
見比べてみると、単結晶はキラキラしたカット(ファセットカット)、透明感があるといったイメージがありますね。
ザ・宝石!といったところでしょうか、実際宝石で多いのは単結晶だそうですよ。
多結晶は半透明から不透明のものが多く、キラキラさせないカット(カボションカット)されていることが多いです。
ツルッとしたフォルムが可愛いですね。
もちろん例外は山のようにありますので、あくまで単結晶と多結晶の大まかなイメージだと思ってくださいね。
単結晶と多結晶の違いとは
それではこの二つの違いについて具体的に説明していきます。
まず、単結晶は一つの結晶が目にみえる大きさまで成長したものです。
それに対し、多結晶は小さな結晶がたくさん集まって塊になったものです。
結晶の粒が見えるものもあれば、細かすぎて見えないものまでありますよ。
同じ水晶の単結晶である水晶と、多結晶のメノウを比べてみましょう。
水晶とメノウは同じもの(SiO2)ですが、結晶の状態が違うので全く違うように見えるんですね。
ですが、メノウは小さな水晶が集まって出来上がっている状態です。
メノウの結晶は潜晶質というサイズで特に小さいサイズです。
多結晶の大きさによる分類
単結晶と多結晶の違いは伝わりましたでしょうか?単結晶は一つの結晶の塊で、多結晶は沢山の結晶の塊ということなんですね。
他にも多結晶は結晶粒の大きさによって3つに分類されています。
最低限の内容だお伝えしておきましょう。
①顕晶質
結晶の粒が肉眼で認められるもの。ラピスラズリをルーペで見ると、いろんな種類の結晶粒が入っているのを見ることができますよ。
例)ラピスラズリ
②微晶質
結晶の粒が顕微鏡で認められるもの。
例)トルコ石、ジェダイト
③潜晶質
結晶の粒が顕微鏡でも認められないもの。
例)メノウ、サードオニックス、クリソプレーズ
まとめ
単結晶と多結晶のイメージをお伝えいたしました。
非常にざっくりとした内容ですが、まずはこの二つの大まかなイメージを覚えることで細かな部分も理解しやすくなり、宝石を見るときに「これは単結晶かな?多結晶かな?」と気にするだけでも宝石に対する理解が深まっていきますよ。
ジュエリーコーディネーター試験の申し込みは個人6月16日(金)、団体6月14日(水)が締め切りですので、試験に挑戦する方はぜひ♩